「裏トモ日記」

福岡県糸島半島にて、
器と暮らしのものKurumianを営む
tomokaの海辺暮らし、日々のできごと。








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上村松園ベスト4

 

彼女の作品は以前、東京で見たことがある。

気品にあふれ、そこに描かれた女は匂い立つ。

その匂いを例えるとするならば、ムスク系。

 

その空気感に惹かれて仕方ないと思っていたら、師は竹内栖鳳とのこと。

しかし、これを描いた画家はタダモノじゃないと思ったら、やはりそうだった。

 

京都出身、明治生まれの女性日本画家・上村松園。


当時、彼女の非凡な才能に「女のくせに」と男性画家たちから

激しい嫉妬と嫌がらせを受け続けるも、力強く生きた松園。

未婚の母となり、40代の頃、年下の男性に大失恋をした時に描き上げたという

「焔(ほのお・東京国立博物館)」

 

 

光源氏の愛人・六条御息所の霊の凍りそうな目線、

不気味さの中にもなぜか目が離せない作品だと感じたのは、

源氏物語と松園をリンクさせ、女の愛情の底知れぬ強さを感じるからだろうか。

 

 

 

「花筐(はながたみ・奈良・松伯美術館)」

世阿弥作と言われる能のひとつ。

これも、天皇の即位を機に別れることになった女の執念、

女の意地を感じた作品。

 

そして「楊貴妃(奈良・松伯美術館)」

「梅下佳人(東京・五島美術館)」

これがわたしの上村松園ベスト4。

 

1番好きなものを選べないのがもどかしいけれど、

もっともパワーを感じるのは「花筐」。

これはその後天皇と恋愛成就してるから、

女のおどろおどろしい怖さは感じないし。笑

 


穏やかさと神秘、見ているうちに瞑想状態になりそうな「梅下佳人」

 

 

個人的に欲しいのは「楊貴妃」

もうこれは理由なし。笑

 

女が女を描くということ。

それはまるで自分を投影しているかのようにわたしには映る。

松園の言語化できない愛情と強い思いが、

この色となり、目となり、空気となり、作品となる。

そして女が女を魅了する。

 

これが「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」と言われる

所以なのかもしれない。

 

男への愛のエネルギーを描くことに注ぐ人、松園。

もしかしたら、わたしの想像の域だけど、

彼女は、何かしらの「女」や「美」や「愛」にコンプレックスが

あったのではないか?とさえ想像させる。

 

しかし、芸術の世界にコンプレックスは最大の個性や強みになる。

だから芸術って好き。いろんな意味でボーダレスだから。

自分には弱点と思っていたところを思い切り表現できるなんて!

きっと、彼女に勇気付けられたり、共感したりする平成女子は多いと思う。

そういう目で芸術を見ると、ほんと面白い。だからやめられないね。

 

 

 

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